『待つ身がつらいか、待たせる身が辛いか』

これは太宰治の「走れメロス」の元になった実話なんだよね❔

懇意にしていた熱海の旅館から太宰が戻らないので、奥さんが「きっと良くない生活をしているのでは…」と心配し友人の壇一雄に「様子を見て来て欲しい」とお願いする。
往復の交通費と宿代等を持たされ熱海に向かった壇を太宰は大歓迎。
壇を引き止めて飲み歩き預かった金を全て使いきってしまう。
呑み代や宿代も溜まってきたところで、壇をおいて太宰は東京の井伏鱒二のところに借金をしに行った。
数日待っても音沙汰もない太宰にしびれを切らした壇は井伏のもとに駆けつけると二人はのん気に将棋を指していた。
激怒しかけた壇に、今まで散々面倒をかけてきた井伏に借金の申し出のタイミングがつかめずにいた太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」と言ったという。

私が独身の頃、当時婚約していた妻とデートする時に駅のホームで1時間待たせてしまったことがあったんだ。
涙を流して「何か事故にでもあったんじゃないか!」と気が気でなかったらしい。
それ以来、僕は待たせるのは絶対に嫌になったんだ。

待たせるのは辛いよね❔

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