僕が妻にプロポーズしたのは’87/12/27日なんだ

サラリーマンでまだ23歳だった僕には高級な店に連れていくことができず、大阪梅田のヒルトンホテルの地下にあるステーキハウスに行ったんだ
初めてのデートだったんだけど、僕が「結婚を前提に付き合って欲しい」って言ったんだ
その時、僕は生きてきた世の中で最も美しい言葉を聞いたんだ

「私で良かったら…」

それ以来この12/27は結婚記念日よりも大切な日になったんだ
初心を忘れることなく毎年12/27にはそのステーキハウスに通ったよ

長女が生まれて、長男が生まれて、次女が生まれて、それでも毎年通った

長女が小学生になったので「ここは12/27にお父さんがお母さんにプロポーズした店なんだよ。だから毎年来てるんだよ。この席に座ったんだよ。」って教えた

それ以来、長女は毎年のそのステーキハウス訪問を楽しみにしていたんだ
でもある年、訪問したら別の店に変わっていた!

僕たち夫婦は茫然として立ち尽くしていたことを覚えてる
思い出の場所がなくなったから

でも振り向いたら、長女が涙を流して泣いていた
僕たちよりも夢を持ってくれた娘の方が辛かったんだね

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